BMキャピタルについて
資産運用の新しい選択肢として、昨今非常に注目が高くなっている「ヘッジファンド」。
かねてから富裕層向けの資産運用として高く評価されてきたヘッジファンドですが、最近は日本国内で比較的小規模に運用するファンドが登場したことにより、より一般的な投資の選択肢として広まっています。
元来、ヘッジファンドは、投資に精通した資産運用のプロに対して、富裕層や資産家と呼ばれる人たちが、自分の資産の運用を任せていたことが起源になります。
クローズドな(閉じた)世界で募集が行われ運用されてきましたが、それが一般的な事業化したものが今日のヘッジファンドです。
そんなヘッジファンドですが、まだまだ日本での認知も低く、ネットで調べて情報収集している人も少なくないでしょう。
日本のヘッジファンドについて調べるとよく出てくるものの中にBM CAPITAL(BMキャピタル)があります。
BMキャピタルは、様々なランキングサイトで1位になるなど、国内ヘッジファンドの中では頭ひとつ抜けた存在です。
高く評価されている一方で、ヘッジファンドの特性上、情報の少なさから怪しさや不安を感じるともいるようです。
ここではそんな注目度抜群のBMキャピタルについて、あらゆる角度から徹底的に情報を整理し、わかりやすく解説していきたいと思います。
会社が公式に公開している情報や口コミなどの開示情報を元に、あくまでも客観的で中立な立場から、投資についてあまり詳しくない人にも噛み砕いて説明していきたいと思います。
BMキャピタル徹底調査
会社概要
名称 | ビーエムキャピタル合同会社 |
英名 | BM CAPITAL LLC |
所在地 | 〒106-0032 東京都港区六本木7-18-1 |
事業目的 | (1)金融商品取引法に基づく有価証券及びデリバティブ取引 (2)各種事業への投資 (3)有価証券の自己募集 (4)経営コンサルティング業務 (5)前各号に附帯する一切の業務 |
参考:BMキャピタルHPより
BMキャピタル(BM CAPITAL)について知っていくためにも、まずは
- 投資戦略
- 運用実績(パフォーマンス)
- 契約の仕組み、手続き(流れ)
から確認していきましょう。
投資戦略とその特徴
BMキャピタルは日本株で運用するヘッジファンドです。
日本国内の中小株式を中心に投資し、手堅い運用で安定したパフォーマンスに定評があります。 ※詳しいパフォーマンスについては後述します
BMキャピタルは、国内株式にのみ投資するため、為替リスクもありません。
BMキャピタルの投資対象は国内株式のみ!
為替リスクもないので低リスクで安心!
そんなBMキャピタルは「資産を守る」という投資哲学を鉄則としており、リスクを抑えて安定した運用をすることを何よりも重視します。
その安定運用を実現するために重要になるのが「バリュー投資」です。
参考:BMキャピタルHPより
バリュー投資とは、会社のバリュー(value, 価値)に着目し、価値に対して株価が割安な銘柄に投資する、最も代表的な投資手法の一つです。
割安な銘柄に投資することで「値下がりするリスクを回避し、値上がりを待つ」という、とてもシンプルで、だからこそ投資家の実力が問われる分析手法です。
一般的に、バリュー投資を軸に運用するファンドは空売りなども少なく、優良銘柄(割安銘柄)を買って中長期的に保有し、値上がりを待って利確します。
短期的な上げ下げや、市況の上下に伴った株価の変動に左右されず保有を続けるため、利益が出るまでに時間がかかる傾向にありますが、損をしにくいというメリットがあります。
バリュー投資では、一般的にPERやPBRなどの指標を参考にしますが、BMキャピタルはこういった一般的な指標に加えて、自社で独自の調査や分析を行い、徹底的にシビアに会社の価値を見積もっているようです。
バリュー投資は「投資の王道」とも言われており、投資の神様とも言われるウォーレン・バフェット氏も採用する伝統的な投資の考え方です。
※ウォーレン・バフェット(Warren Edward Buffett):世界最大のヘッジファンドであるバークシャー・ハサウェイの会長兼CEO。「オマハの賢人」とも称される投資の世界の第一人者。
長い金融の歴史の中でも「長期的に資産を築くのであればバリュー投資」と言われており、資産形成に最も適した分析の方法です。
そもそも会社の価値の評価は非常に難しく、帳簿から簡単にわかる資産価値や純資産総額などはあくまでも会計上の数字でしかありません。
具体的な評価基準は明かされていませんが、BMキャピタルの場合は、非常にシビアな見積もりをしているようでディープバリュー(Deep Value)投資とも言われています。
評価をシビアにすることで、投資対象となる会社が限られますが、より堅実な銘柄に絞られるため、安定したパフォーマンスにつながります。
- 「資産を守る」ことを第一に、損を出さないことが最優先
- 徹底的な情報収集や独自の分析によるバリュー投資を実践し、リスクを抑えて安定した運用を実現
- 短期的な上げ下げに左右されず、中長期的な目線で資産形成
運用実績(過去のパフォーマンス)
損をしない安定した運用を最優先にしているBMキャピタルですが、実際にどのような成果が出ているのか、これまでの運用実績(過去のパフォーマンス)を見ていきましょう。
参考:BMキャピタルHPより
細かいデータは公開されていませんが、BMキャピタルのこれまでのパフォーマンスはという
- マイナスになった年0回
- 平均年間利回り10%以上
- 直近5年で資産2倍
という堂々たる数字です。
特に「マイナスになった年0回」という実績は、投資戦略・哲学が見事に反映されているだけでなく、成果としても表れています。
この「損をしないリスク運用」を実現した上で「平均年間利回り10%」というパフォーマンスは十分すぎる成果でしょう。
「年10%」というパフォーマンスを少ないと感じる人もいるかもしれませんが、これがどの程度の資産形成につながるのか、問い合わせてわかったより詳細なデータも含めて『BMキャピタル直撃取材!』でより詳しくシミュレーションしています。
契約スキームと出資までの流れ
BMキャピタルは「私募」であり、自社で直接募集しています。
そのため、証券会社などで口座を開いてもそこで株を買ったりできるわけではなく、投資するには直接問い合わせをして、ファンドと直にコンタクトを取る必要があります。
基本的に私募のヘッジファンドは、既存の投資家からの紹介などで出資を募りますが、BMキャピタルは直接問い合わせた場合に限り面談を経て、新規の募集を受け付けているようです。
公式HPによると、BMキャピタルの募集は以下の通り行われています。
参考:BMキャピタルHPより
出資のタイミングは四半期ごとですが、募集は随時行っているようです。
HPには申し込み【資料請求と出資の相談】のフォームもあるので、詳しくは直接連絡して確認してみると良いでしょう。
BMキャピタルをはじめ、多くのヘッジファンドは自社で直接募集をする「私募」の形態をとっています。
大々的な広告活動などができないため、募集のハードルは上がりますが、一般募集をするには非常に大きなコストがかかり、また外部との対応に様々な事務的な手間やコストが必要になります。
投資に関係のない余計なコストを最小限まで削ぎ落とし、合理的・効率的にパフォーマンスを最大化するための「私募」なのです。
BMキャピタルの口コミと評判
BMキャピタル(BM CAPITAL)は、様々なサイトで評価されランキング1位を獲得している注目のファンドである一方で、情報が少なく投資するには不安を覚える人もいるようです。
そこで、一般的に言われているBMキャピタルの口コミや評判についてまとめて見てみましょう。
さっきヘッジファンドBMキャピタルと面談してきた。
3年前に1回して以来2回目。成績ずっといいし投資することに。
怪しんだ過去の自分に後悔・・— アフリカ投資家 (@Africa_Invest14) June 11, 2019
BMキャピタルに出資している方を知ってますが、手数料や報酬を考えると短期の投資は中々難しそうかなというのが個人的な意見です。
逆に中長期ならば堅く運用頂けそうです。
ただ最低出資額がエクシアよりだいぶ多いので、もうちょい資産増えた際の分散投資先として有力かなと密かに考えてます!
— トム@FIRE目指して投資&子育て中‼︎ (@investortom3) July 8, 2020
萬世電機の株主欄にいつのまにかBMキャピタルが入っていた。ブラッククローバーは12月に買い増したし、光通信もまだ1.5%持っているのだろう。
バリューファンドが集う…。— bosh (@boss_value) January 25, 2020
国内?ヘッジファンド?とかいうBMキャピタル調べて見たら、一応大量保有報告書に載ってるのね
保有額は3億円くらい
一口1000万出資が下限らしいから30口分か
年足とか見ても大して儲かってるようには… pic.twitter.com/iomUCS9051— 盾@株 (@link7777aaa) June 23, 2020
BMキャピタルは三京化成で見かけたファンドですね。萬世電機は値動きもほとんどないし業績にもほとんどブレがないので、株主欄はチェックしてませんでした。有益な情報ありがとうございます。
— 株リズム (@kabu_rhythm) January 25, 2020
やはり情報が少ないが分、様々な憶測が飛び交っています。
BMキャピタルを評判の通り高く評価している人もいれば、怪しいと思っている人もいるようです。
また、個人投資家の中には、BMキャピタルの投資先について調べて参考にしている人もいるようでした。
BMキャピタルに限らず、ヘッジファンドの動向は多くの投資家が注目するポイントです。
ヘッジファンドがその会社の株を買ったり売ったりすることは、株価に大きく影響を与え、多くの投資家が判断材料にしています。
最近では、世界的なファンドである、アメリカのBerkshire Hathawayが日本の五大商社の株を保有していたことが大きなニュースにもなりました。
憶測ばかりではいつまでたってもラチが明かないので、直接問い合わせて詳しく話を聞いてみました!
特にネット上で注目のポイントとなっている
- パフォーマンスと手数料、総合的なリターン
- 契約のスキーム(法的な仕組み)
BMキャピタル直撃取材!
BMキャピタルにはあくまでも出資を検討している一環として話を聞いてきました。実際には、社外秘の細かいデータなども見せてもらうことができましたが(※)具体的な数字等については、公開を控えるようにしています。
※問い合わせれば誰でも拝見できるようです。もちろん出資者には全て開示されているようでした。
リターンは本当なのか
社外秘として公開されている詳細なデータを拝見したところ、確かに過去8年以上にわたって年平均10%以上のパフォーマンスが出ていました。
しかし、これ(年平均10%)はあくまでもファンドとしての実績であり、実際にはそこから手数料が引かれるため、出資者のリターンはそれもよりも低くなります。
投資家目線での利回りは「年5~7%程度」が期待できるようです。
ファンドとしてのパフォーマンス(年10%)から約半分が手数料として取られ手元の利回りが年5~7%と聞いた時に
「手数料が高い」
「もっと高い利回りで運用したい」
と感じる人もいるでしょう。
確かにヘッジファンドの手数料は投資信託などと比較すると高いですが、これはBMキャピタルが特別高いわけではありません。
また、年5~7%程度で運用できれば、10年で1.5~2倍、20年で2.5~4倍程度まで資産を増やすことができます。
安定した運用をしてこれだけの成果が得られれば十分すぎると考えることもできます。
- あわせて読みたい:『ヘッジファンドで1,000万円を運用すると?資産運用シミュレーション』
危険性は無いのか
確かに安定した運用を信条としており、これまでに年間を通じてマイナスになった年はありません。
ですが、今後の成果を保証するものではなく、今後マイナスになる可能性もあります。これまでも1ヶ月や3ヶ月といった短期間で見れば、数字は小さくてもマイナスになっていることはありました。
もちろん、BMキャピタルは純粋なヘッジファンドであり、元本保証されているようなものではありません。
今後の出資者が損をする可能性が否定できないという点においてリスクはゼロではありません。
投資には必ずリスクが伴い「元本保証で確実に利益が保証されているもの」などありません ※銀行の預金のように非常に金利が低い場合などを除きます。
またリスクとリターンはトレードオフであり、高いリターンには相応のリスクが伴います。
安定して運用したいのであれば年5~10%程度のリターンが現実的な最大ラインです。
もっと高い利回りでガンガン運用したいのであれば、もっと別の運用方法をおすすめします。
また、よく話題になる「合同会社社員持分」の販売という契約方式についてですが、これについては適法であり、法的に問題ないことも確認できました。
BMキャピタルは長年この方法で募集を続けており、これまで問題になったことはないようです。
ネット上で違法な募集などと騒いでいる人もいるようですが、これだけ有名であれば、本当に違法な手段であれば、既に金融庁が何かしらの対応をしているでしょう。
さいごに – BMキャピタルに投資する前の注意点 –
ここまで見てきたBMキャピタル(BM CAPITAL)に関する情報をまとめると以下のようになります。
- 資産を守ることを第一に損を出さない投資哲学
>>> 実際に年間でマイナスになったことがない実績 - バリュー投資でリスクを抑えた安定した運用
- 年平均10%以上の高いパフォーマンス
>>> 投資家目線でも年5%以上の十分すぎるリターン - 出資するには直接問い合わせて面談が必要 ※資料の開示あり
- 最低出資金額は1,000万円から
- 契約方法(合同会社社員持分の販売)は適法
総じて言えば、BMキャピタルは長期的に資産形成したい人にとっておすすめできる、優秀なファンドと評価できるでしょう。様々なサイト・ランキングで1位に評されているのも納得です。
ですが、あくまでもリスクの伴う投資であり、絶対に損をしないわけではない点は留意しましょう。
また、長期・安定で「コツコツ」運用するファンドなので、短期的に”ガッ”と儲けたい人には向いてないかもしれません。
またある程度時間をかけて運用することを念頭に置いた投資手法なので、細かく出し入れしながら運用したい人にも向いてないでしょう。
おすすめできる人 | リスクを抑えてコツコツ安定した運用をしたい人 まとまった資金(1,000万円以上)を運用できる人 長期的に資産形成したい人 |
おすすめできない人 | 短期で大きく儲けたい人 細かく出し入れしながら運用したい人 絶対に損をしたくない人 |
もし少しでも気になるのであれば、直接問い合わせて話を聞いてみることをおすすめします。資料請求は無料ですし、問い合わせた人にのみ開示される情報もありました。
直接話を聞いてファンドの人の顔を見ることでわかることもあるでしょうし、疑問があれば質問をぶつけてみてファンドの回答を聞くのが一番です。
公式ページに問い合わせのフォームもあるので、ぜひ参考にしてみてください。