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日本の資産運用事情
日本でも資産運用をする人が増えてきています。
かねてより「日本人は投資が好きではない」と言われていましたが、令和になりそのトレンドが大きく変わってきました。
業界最大手の一つである楽天証券は2021年3月の新規口座開設数は25万件超と過去最多を更新しました。特に30代以下の若い人たちを中心に資産運用をスタートする人たちが激増しているのです。
「資産運用機運」が高まっている背景には、働き方が多様化し、副業やサイドビジネスによって収入を得ることが当たり前になってきたことや、
リモートワークが推進され、様々な場所で自由に仕事ができるようになったことが背景にあると考えられます。
また、株価の上昇も資産運用を後押ししていると考えられます。
新型コロナウイルスが蔓延し始めた2020年の1~3月頃にかけて、わずか3ヶ月程度の間に30%近くも株価は暴落し、一時「コロナショック」として経済危機が危惧されました。
しかし、その後株価は回復し、2021年2月に、日経平均株価は約30年ぶりとなる3万円の大台を突破しています。
約1年の間に日経平均株価は2倍に迫る勢いで高騰しているのです。
大暴落からの驚異的な回復を見せる株式市場で投資をスタートした人の多くが、比較的簡単に勝ち(=利益)を獲得しており、このことが投資熱を高めています。
未曾有の災害や新種のウイルスなどによって、なんの前触れもなく経済が停滞し、収入がなくなるかもしれないというリスクを身をもって体験したことによって、資産運用の重要性が理解されてきているのです。
資産運用の大きな注意点
このように投資熱が高まっている昨今の株式市場においては、株価は右肩上がりのため、連戦連勝という人も少なくありません。
この時期に株を始めた人の中には
「株って結構簡単かも」
「自分には投資の才能があったのかもしれない」
と思ってしまう人もいるようですが、そこには大きな落とし穴があります。
相場が上がっているのですからある程度の利益が出て当然です。
むしろ注意するべきは、今後必ず来ると言われている暴落への備え=リスクヘッジです。
コロナウイルスが収束していないにも関わらず、株価が上がり続けているのには、各国中央銀行の買い支えや、金融緩和によって多くの資金が投入されていることが背景にあるのは間違いありません。
ですが、コロナの影響によって依然として経済は停滞しており、明らかに実態と乖離して株価が不自然に高騰してしまっているのが昨今の株式市場の状況です。
今後、コロナが収束し、経済活動が復活した際には、必ず株価は大きく調整される(=大きく下落する)と予想されています。
流れに飛びついて、詳しく分析もせずに投資している人たちの多くが、これまで得た利益以上の損失を被ることになるでしょう。
投資の世界の有名な逸話の一つに「靴磨きの少年の話」があります。
1928年の冬に、ジョセフ・P・ケネディ氏(第5代米国大統領ジョン・F・ケネディの父)がウォール街で靴磨きの少年から「〇〇の株を買った方がいいよ」と言われたそうです。
それまで、株で大きな利益を得ていたケネディ氏ですが、「普段投資に縁のないような子供まで株の話をしているということは、暴落が近い」と判断し、保有株を全て売ったと言われています。
その翌年(1929年)に、実際株価は大暴落し、アメリカ経済は大恐慌を迎えますが、ケネディ氏はこの危機を回避したのです。
この逸話からもわかるように、普段投資に縁の無い人たちまでもが、こぞって投資に興味を持ち始めることは、株式市場が過熱しすぎている状態を表しています。
そして、限界を迎えた市場において株価は天井を迎えその後大きな暴落が訪れるのです。
昨今の状況は、この「靴磨きの少年」が投資に興味を持ち始めた頃と非常に近いものがあり、いつ限界を迎えてもおかしくありません。
最近では、経済に関係ないトレンド誌やファッション誌までもが株式投資を取り上げており、まさに一大投資ブーム=過熱状況と呼べる状態にあります。
暴落の危険性はすぐそこまで迫っているのです。
また、日本の投資市場は質が低い商品が多いという現状についてもきちんと理解しなくてはいけません。
詳しくは以下の記事で解説していますが、日本の投資信託市場の評価は世界25ヶ国中下から2番目であり、金融庁が投資対象として適格と判断できるのが全体の1%にも満たないとされています。
※興味のある人は『[徹底比較]ヘッジファンド vs 投資信託!似ているようで全然違う2つのファンドはどちらがおすすめか』も読んでみてください。
このように、粗悪な金融商品が蔓延し、過熱・飽和状態にあり、いつ暴落してもおかしくない市場で運用することの難しさをきちんと理解しなくてはいけません。
資産運用の3つのポイント
資産運用がブームになり、これまで投資の経験など無かった多くの初心者が株式市場に参入していますが、投資を始める前に、資産運用にあたって重要な3つのポイントをしっかりと押さえておきましょう。
- 安定して長期継続できる
- 時間や労力が必要ない
- 知識や経験に左右されない
安定して長期継続できる
資産運用において最も重要なのが「安定して長期継続できる」運用であることです。資産運用は、コツコツと長く続けてこそ意味があります。
目先のリターンに欲をかかずに、堅実で着実に運用できるかどうかを優先しましょう。
長期運用において重要なのが「積立投資」です。
運用で得た利益を積立ていくことで、雪だるま式に資産を増やし、将来大きな資産を築くことができます。
年5%程度の利回りだったとしても、10年で1.6倍、20年で2.6倍以上にも資産は増やすことができるのです。
※積立ない運用の場合、+5%×20年=+100%(2倍)であることと比較しても積立て複利で運用することの大きさがわかります。
時間や労力が必要ない
投資には様々な方法があります。
株や不動産、FX、ヘッジファンドなど様々な選択肢があるだけでなく、株式投資1つとってもそのやり方は様々です。
日々経済ニュースをチェックし
「明日はこの株が上がりそうだ」
「〇〇社の決算が良かった」
「アメリカの金利が動いた」
と、様々な情報から株式市場の動向を把握し、予測を組み立て売買する方法をイメージする人が多いかもしれません。
ですが、一度「これだ!」と決めて投資したあとは、時折会社の業績や経済の大きなトレンドをチェックするだけで基本的に“ほったらかし”にするような運用スタイルもあります。
これを「バイ・アンド・ホールド(buy & hold)」と言います。
株式投資ではイメージをしにくい人もいるかもしれませんが、不動産投資などは(土地ころがしでもしない限りは)基本的に一度買ったらある程度の期間保有しているだけになります。
ここで重要なのは「投資にかける手間ひま」をあまり大きくしないことです。
投資を始めるときは、あれこれ分析したりこまめにいろんな情報をチェックすることが楽しかったりしますが、長く運用を続けていけば必ずそれが続かないときがきます。
環境が変わることがあるかもしれませんし、仕事が忙しくなるかもしれません。
そんな時に続けられないような運用の方法は避けるべきです。
資産運用を長く安定的に継続するためにも、時間や労力をあまりかけずに続けられる「買って持つだけ、預けっぱなし」にできるような投資の方法を検討しましょう。
知識や経験に左右されない
当然のことながら、投資は経験があり金融の知識がある人の方が有利に進められます。
雑誌などで「今〇〇株がアツい!」「四季報はここを読め!」などと様々な情報が発信されていますが、それらの表面的な話を追いかけているうちはまだまだ初心者であり、株式市場においては「カモ」レベルです。
とはいえ、誰でもスタートは初心者であり、ある程度損をしながら勉強するしか方法がないのかというとそうではありません。
投資初心者であっても、投資のプロである金融のエキスパートの力を借り、あるいはその人に運用を任せてしまえば良いのです。
金融の知識や経験がない人が無理矢理運用する必要はありません。お願いできるところはプロに任せてしまいましょう。
ちなみに、プロに任せることによって運用が自分の手を離れるため「②運用に手間隙をかけない」にも合わせて効果があります。
初心者におすすめの運用方法
それではここまでの話をまとめてみましょう。
- 資産運用は必須
- 株式市場は限界が近い(暴落直前)
- 日本の投資市場はレベルが低い
- 資産運用で重要なのは「長期安定・ラクチン・プロに任せる」
ここまでの情報を整理した上で、これから資産運用を始めたいと考えている人には、ぜひヘッジファンドで運用することをおすすめします。
ヘッジファンドとは、投資のプロであるファンドマネージャ率いる優秀なチームが、集めた資金を運用して資産を増やす、投資・運用の専門機関です。
投資家は、ヘッジファンドに出資する(=資金を預ける)ことで、ファンドの運用で得た利益をリターンとして受け取ることができます。
ヘッジファンドがおすすめの理由
ヘッジファンドが優れている最大のポイントは、なんと言ってもそのパフォーマンスの良さです。
投資のプロでありパフォーマンスが高いのは当然ですが、ファンドによってはリスクヘッジを重視し、どんな局面でも安定して成果を残す「長期資産形成タイプ」のファンドもあります。
もちろん、ヘッジファンドも多様であり、一概に全てのファンドが安定しているとは言えませんが、総じてパフォーマンスが高く、長期継続したリターンが期待できるでしょう。
ヘッジファンド側は、事業として投資をしており、そこに安定感や再現性、長期継続する力があることは言うまでもありません。
また、ヘッジファンドであれば、預けた資産をファンドマネージャがまとめて運用してくれるため、余計な手間や労力も一切必要ありません。
定期的にレポートされるファンドの運用成績を確認し、運用を継続する or 増資する or 他のファンドに乗り換えるかを検討すれば十分です。
もちろん、預けた資金はファンドが責任を持って運用してくれるため、投資家側に金融の知識や経験がなくても問題ありません。
初心者でも熟練者でも、同じようにリターンが得られるのがヘッジファンドで運用する最大のメリットです。
ヘッジファンドは自社で直接募集するため投資家の数が制限され、最低出資金額が高く設定されています。
最低でも1,000万円〜が目安になるため、数千円単位で気軽に始められる株や投資信託とは異なり、限られた人だけに許された最上位の投資先としても知られています。
- 投資のプロが運用してくれるため安定したパフォーマンスが期待
- 預けっぱなしで良いので、運用の手間がゼロ
- 初心者はもちろん、誰でも同じようにリターンが得られる
- 最低出資金額には注意
初心者向けファンド紹介
最後に具体的なファンドを例に、ヘッジファンドでの運用について考えてみましょう。
今回は、BMキャピタル(BM CAPITAL)について考えていきます。
ファンド概要
名称 | ビーエムキャピタル合同会社 |
英名 | BM CAPITAL LLC |
所在地 | 〒106-0032 東京都港区六本木7-18-1 |
事業目的 | (1)金融商品取引法に基づく有価証券及びデリバティブ取引 (2)各種事業への投資 (3)有価証券の自己募集 (4)経営コンサルティング業務 (5)前各号に附帯する一切の業務 |
参考:BMキャピタルHPより
BMキャピタル(BM CAPITAL)は日本のヘッジファンドであり、国内株式で運用するヘッジファンドです。
「資産を守る」という投資哲学に則り、市況に左右されず安定したパフォーマンスに強みがあります。
過去にはコロナショック時でさえ、プラス圏のパフォーマンスを維持したという実績もあります。
今後大きな暴落も危惧される昨今の飽和した株式市場においては、最も今後の成果が期待されるファンドの一つです。
最低出資金額は「1,000万円」に設定されていますが、国内のファンドとしては妥当なラインでしょう。もちろん小さな金額ではありませんが、ある程度の収入・貯蓄がある人であれば十分に現実的なハードルです。
「手が届く」という意味でもBMキャピタルはおすすめできます。
BMキャピタル(BM CAPITAL)に限らず、ヘッジファンドは自社で直接募集していることが一般的です。
そのため、もし出資を検討するのであれば、ファンドに直接問い合わせてコンタクトを取る必要があります。
さいごに
株価の上昇に乗じて資産運用をする人が増えていることは、金融後進国とまで言われた日本にとって喜ばしいことだと思います。
ですが、リテラシーが低いが故に、昨今のいつ暴落してもおかしくない不安定な市況で、無防備に目先の利益を追い求めてばかりいると、突然それ以上の大きな損失を被ることになりかねません。
株式市場が飽和に近づいている今こそ、安易な株式投資などせずにプロ(ヘッジファンド)に任せるなどして、より確実な資産形成にシフトすることを検討するべきでしょう。