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BMキャピタルとは
最近流行りの資産運用の方法として、ヘッジファンドがあります。
ヘッジファンドは、日本ではあまり馴染みがありませんでしたが、ここ数年で投資機運が一気に高まったことや、優秀な国内ファンドが増えてきたことによって、にわかに注目を集めています。
そんなヘッジファンドについて調べていると、よく目にするのがBMキャピタル(BM CAPITAL)です。
BMキャピタル(BM CAPITAL)は、国内ヘッジファンドとして、様々なランキングなどで高く評価されており「おすすめファンド」として名を馳せています。
ですが、一方で「実はそこまで良くない」「怪しい」といったネガティブな意見も聞こえてくるファンドです。
そんなBMキャピタル(BM CAPITAL)の口コミや評判について検証・解説していきたいと思います。
ファンド概要
名称 | ビーエムキャピタル合同会社 |
英名 | BM CAPITAL LLC |
所在地 | 〒106-0032 東京都港区六本木7-18-1 |
事業目的 | (1)金融商品取引法に基づく有価証券及びデリバティブ取引 (2)各種事業への投資 (3)有価証券の自己募集 (4)経営コンサルティング業務 (5)前各号に附帯する一切の業務 |
参考:BMキャピタルHPより
BMキャピタルの良い点
まずはBMキャピタル(BM CAPITAL)がどんなポイントで評価されているのかから整理していきましょう。
BMキャピタルが評判高く人気の主な理由は
- 安定して高いパフォーマンス
- 10年近い実績
- はじめめやすい条件設定
の3点です。
安定したパフォーマンス
BMキャピタル(BM CAPITAL)の強みはその安定したパフォーマンスにあります。
同社のHPによるとBMキャピタルの直近のパフォーマンスは以下の通りです。
- 過去にマイナスになった年0回
- 平均年間利回り10%以上
- 直近5年間で資産価値2倍
参考:BM CAPITAL
5年で2倍という数字は、年平均14~15%程度の利回りであり、パフォーマンスとしては十分すぎる実績があります。
加えて、過去に「年間を通じてマイナスになったことがない」という実績は、特にリスクを回避して安定した運用をしたい人におすすめできます。
BMキャピタル(BM CAPITAL)は「資産を守る、損失を出さない」という投資哲学の元運用しているファンドであり、リスクを抑えて運用することを非常に重要視しています。
そのための手段として、会社の資産価値に着目する「バリュー投資」を軸に運用しており、十分に割安な株式にのみ投資することで値崩れするリスクも回避します。
また、国内株式のみで運用するため、為替リスクもなく安全です。
このように「損失が出ないようにリスクを抑えて安定して運用すること」は、私たち一般の投資家のニーズにも合っていますし、また長期運用によって資産形成する上でも非常に重要です。
10年近い実績
BMキャピタル(BM CAPITAL)は、名前を聞くようになったのこそ最近ですが、2013年から事業を開始しており、今年(2021年時点8月)で9期目の実績を誇ります。
これほどまでに長い間、投資の世界で事業を成功させている実績は、BMキャピタルを信頼する要素の一つとして十分でしょう。
ヘッジファンドは、入れ替わりが激しく、創業して2,3年は上手くいっていても数年のうちに損失を出し、解散してしまうケースも珍しくありません。
ファンドが長く続いている点は、業績面でも、信頼面でも評価に直結します。
BMキャピタルは、東大・京大の出身者を中心に、外資系投資銀行や大手コンサルティングファーム、総合商社、官僚など、様々な世界のエリートによって構成されており、優秀な頭脳に裏付けられた専門性と高い倫理観が期待できます。
リスクを抑えた運用をしつつ、年15%近いリターンを出している点にも、ファンドの実力(株式評価や分析力)の高さが表れているのかもしれません。
はじめめやすい条件設定
BMキャピタル(BM CAPITAL)はヘッジファンドの中では比較的、手が出しやすいとも言われています。
BMキャピタルのように、私募(自社で直接募集)するファンドは、募集に制限がありそれがネックになりがちです。
BMキャピタルに出資する際の主な条件は「最低金額1,000万円」のみです。
※少なくとも他の条件は明示されていません
1,000万円を超えるようなまとまった資産を運用したいと考えている人は、同社のHPから問い合わせ・資料請求をすれば、出資までに必要なプロセスや、契約に当たっての細かい条件など、詳しい話を聞くことができます。
最近はオンラインの面談も行っているようなので、地方在住の方でも大丈夫でしょう。
海外のヘッジファンドや、大手金融機関のPB(プライベートバンク)などを介してヘッジファンドに申し込みをする場合には、「最低1億円」「金融資産3億円」などの条件が設定されていることも珍しくありません。
これらと比べると「1,000万円」というハードルは、決して低くはありませんが、ヘッジファンドの中ではかなりはじめやすいレベルになります。
BMキャピタルの悪い点
このようにBMキャピタル(BM CAPITAL)は
- パフォーマンスが高く
- 実績があり安心で
- 比較的始めやすい
という点が評価されている一方で、これらに関する懸念事項もあります。
それぞれ順を追って見ていきましょう。
手数料の高さと実質利回り
BMキャピタル(BM CAPITAL)はパフォーマンスが高い(平均年15%程度)と言われていますが、一方で手数料が高く、実質的な利回りはもっと低くなると言われています。
具体的な数字は公開されていませんが、運用パフォーマンスのうち半分以上が手数料として引かれるとの噂もあり、手数料控除後で年5~10%弱(2分の1〜3分の1)になると言われています。
表面的な利回りを期待していると、実際はそれほど高いリターンはないのかもしれません。
BMキャピタル(BM CAPITAL)はヘッジファンドなので、手数料の主体は成功報酬(パフォーマンスに準ずる報酬)です。
そのため、仮に運用が振るわず、5%程度のパフォーマンスだったとしても、そこから10%引かれて一気にマイナスになるというわけではありません(限りなく0に近づいてはしまうでしょうが…)
また、年15%→年5~10%になると聞くと、引かれる手数料の高さが気になってしまうかもしれませんが、仮に平均年7%程度の利回りで安定して運用できるのであれば、これは一般的な投資の考え方からすると、十分すぎる利回りです。
「ファンドに〇〇%」抜かれているかどうかも大事ですが、自分の手元で確保できるリターンが十分だと思えるのであれば問題ないでしょう。
1,000万円というハードルとロックアップ期間
先ほど「ヘッジファンドとしては比較的ハードルが低く始めやすい」としましたが、とはいえ「1,000万円」という金額は決して小さくはありませんし、誰でも簡単に手が届くものでもありません。
もちろん、資産(全財産)が1,000万円の人が、全額を投資に回せるわけもなく、実際には最低でも2,000~3,000万円程度の資産を持つ人が対象になるでしょう。
また、ヘッジファンド特有のポイントに「ロックアップ期間」があります。
ヘッジファンドは、募集に制限があり投資家の数が多くないため、急激な資金の増減を防ぐために募集と解約(出金できる)タイミングに制限があります。
募集のタイミングが四半期なので、解約・出金のタイミングも同じく四半期に一度である可能性が高いです。
急に現金が必要になったからと言って、株や投資信託のように、即時売却して手元に資金を引き上げることができないため注意が必要です。
情報の少なさからくる不信感
最後に、BMキャピタル(BM CAPITAL)に関する懸念事項で、最も気にする人が多い「よくわからなくて怪しい」という点について解説しておきましょう。
BMキャピタル(BM CAPITAL)は、ヘッジファンドとして活動しており、自社での直接募集でのみ投資家を集めている「私募」になります。
募集に際しての情報公開にも制約があり、一見すると「詳しいことがわからない、実態がよくわからない」といった不安・懸念事項が残ります。
金融の歴史の中では、ファンドを名乗った詐欺も過去に例があるため、それらと照らし合わせて不安に思う人もいるようです。
BMキャピタルが信頼できるのか・できないのかについては、正直水掛け論であり、客観的にそれを証明することはできません。
よく、権威(ex. 著名な投資家が関わっている、顧問弁護士の存在)や免許などを判断材料にする人がいますが、はっきり言ってそれらもあてにはなりません。
金融の歴史上、最も被害の大きかった詐欺事件『バーナード・マドフ事件』は、元ナスダック会長であるマドフ氏の名前に騙され、世界中の投資家や、銀行、金融機関までもが出資していました。
※その被害総額は500~600億ドル(5~6兆円)にも及ぶと言われています。
個人的にはそれらを振りかざし、華やかなアピールに注力をしているファンドの方がむしろ怪しく感じます。
この点については、ファンドのメンバー・スタッフに会って話を聞いた上で、実際にご自身の目で見て判断するようにしてください。
「BMキャピタルが怪しい」という話については、方々で耳にしますが、実際のところ被害の報告などは見受けられません。
「大丈夫だよ!」という声よりも、「怪しいかも…」という声の方が大きく聞こえるため、そう感じる人が多いのだと考えられます。
また金融庁の管理下になく、第一種金融商品取引業や第二種金融商品取引業の登録を必要としない『合同会社社員持分契約』というスキームについても疑問視する人がいるようです。
金融商品取引法にあまり詳しくない人が「無免許で違法だ!」などと言っている場合もありますが、こちらについては適法なので問題ありません。
特に、BMキャピタルについては、その話題性からも金融庁も当然のことながら認知していると考えられます。
ですが、10年近く営業しており、過去に行政指導や被害報告などがないことを考えると、十分安心して預けられるファンドだと考えられます。
BMキャピタルの評判まとめ
ここまで見てきたBMキャピタル(BM CAPITAL)に関する噂や評判についてまとめると以下のようになります。
良い点 | ポイント | 悪い点 |
低リスクで安定 年平均15% |
パフォーマンス | 手数料控除後で年5~10% |
ヘッジファンドとしては 低ハードル |
募集・契約 | ある程度の資産 ロックアップ期間に注意 |
10年の実績 被害報告や行政指導など無し |
信頼度 | 情報少ない |
パフォーマンスや募集条件、ファンドとしての信頼度などが注目のポイントになりますが、良し悪しの判断は投資する人によって異なるでしょう。
BMキャピタル(BM CAPITAL)について詳しくはこちらの記事でも解説しているので、もっと詳しいことが知りたいという人はぜひ参考にしてみてください。
様々な意見や情報がありますが、やはり最終的な判断はご自身の目で直接見て確認するようにしてください。
直接契約が必要なファンドでもあるため、出資の際にはご自身で問い合わせをして資料をもらい、面談・面接をする必要があります。
ファンドの人に直接会って話を聞くことができるチャンスでもあるので、疑問点や気になる点などは直接ぶつけてみましょう。