資産運用

国内有力ファンドを徹底検証!注目ファンドの中から本当におすすめのものを厳選!

ヘッジファンドでの運用について

資産運用の選択肢の一つとして、ヘッジファンドでの運用を考えている人も増えてきています。

ヘッジファンドを活用すれば、投資のプロに資産を預けて運用を任せることができるため、仕事が忙しくて投資に時間を割けない人や、自分自身であれこれ考えて運用する自信のない初心者にこそおすすめです。

 

元々超の付く資産家や富裕層のものであり、特に海外のヘッジファンドへの投資は、資金面や言葉の面でのハードルなど、一般の投資家には縁遠いものでした。

海外のヘッジファンドに投資する場合、最低でもミリオンドル($100万=1億円)程度の資金が必要な上、当然英語力も必要になります。

 

しかし近年、日本国内にも中小型ヘッジファンドやそれに類するものがいくつも生まれてきており、一般の投資家でも比較的手が出しやすいものになってきました。

 

国内のヘッジファンドを調べると、様々なランキングで「有力」とされているファンドを見つけることができますが、本当におすすめできるファンドはどれなのでしょうか。

ここでは、様々なランキングで上位にくるファンドをいくつか比較しつつ、本当におすすめのファンドについて考えてみたいと思います。

 

ランキング上位の注目ファンド

まずは、様々なランキングで上位にくるファンドを簡単に紹介したいと思います。

BMキャピタル 国内株式で運用する私募ファンド
割安な株式に投資するバリュー投資を軸に、安定した運用に強み
エクシア 年30%超の高い返礼率が特徴の私募ファンド
100万円から投資でき、ハードルも低い
ひふみ投信 カリスマトレーダー藤野英人氏が代表
投資信託化しており、誰でも購入が可能
セゾン投信 世界への幅広い分散投資
ファンドオブファンズであり、複数のファンドを通じて間接的に運用

 

ここではこの4つのファンドを中心にヘッジファンドの良し悪しについて考えてみたいと思います。

BMキャピタル(BM CAPITAL)とエクシアは、いわゆる私募ファンドに分類され、自社で直接募集・運用を行なっています。

運用の実態(具体的な投資先)や募集の詳しい内容が公開されてはいませんが、それぞれ独自の運用によって高いパフォーマンスを記録しています。

 

一方のひふみ投信とセゾン投信は、ファンド形式ではありますが、いわゆる「投資信託」化されており、より少額から簡単に運用をスタートすることができます。

具体的な投資先(ポートフォリオ)も公開されています。

 

それぞれ、様々なサイトでランキングの上位に位置しているファンドであり、人気がありますが、実際にはどのファンドが本当におすすめなのでしょうか。

ここでは、人気ファンドに絞って、それぞれの良し悪しを考察していきたいと思います。

 

ファンド評価のポイント

BMキャピタルもエクシアもそれぞれ評価が高いファンドではありますが、その特徴は全く異なります。

そのため、人によっておすすめできるファンドは一概には言えないのです。

 

例えば、それぞれの運用方針を比較してみましょう。

BMキャピタルは、割安株に投資する、いわゆる「バリュー投資」を軸に運用しており、安定した運用に強みがあります。

平均して年10%程度パフォーマンスですが、ファンドとして10年弱運用している中で、マイナスになった年がないという堅実さと安定感が魅力です。

実際に、株価が大きく下がったコロナショック時(2020年1~3月頃)においても、プラスだったという実績もあります。

 

マーケットが厳しい状況下においても、着実なリターンが期待できるという強みがある一方で、株価上がっている状況では、相場に対してリスクをとっているファンドの方が高いリターンが出る場合があります。

 

一方で、エクシアは100万円から投資でき、年30%超という圧倒的に高いパフォーマンスを叩き出しています。

ここまで聞くと、「より少額からスタートでき、さらにパフォーマンスも高い」といいことずくめにも見えますが、これだけの高いパフォーマンスにリスクがないわけがありません。

 

実際に、エクシアは、外国為替での運用も行なっており、まさにハイリスク・ハイリターンな運用と考えられます。

 

ファンドの良し悪しについて

究極を言えば、株価が上がっている時には市場に乗っかった運用をし、株価が下がりそうになったときには、BMキャピタルのようにリスクヘッジをしっかりとしているファンドに投資することができるに越したことはありません。

 

ですが、株価が上がるかどうかが自分で判断できるのであれば、もはやファンドに限らず自分で運用する方が良いでしょう。

結果を見てから「あっちの方がよかった」と言うのは誰にでもできます。

 

投資に必要な予算にも差があります。

BMキャピタルの最低出資ラインは「1,000万円」に設定されており、ヘッジファンドとしては比較的少額とは言いつつも、ある程度の予算が必要です。

あくまでも「最低」ラインが1,000万円なので、2,000~3,000万円程度を運用したい人向けのファンドかもしれません。

 

一方で、エクシアは100万円、ひふみ投信やセゾン投信であれば1万円もあれば投資をスタートできます。

 

また、投資を始める「時期」によっても良し悪しは異なってきます。

セゾン投信は世界株式に間接的に投資することになるため、景気の良し悪しがパフォーマンスに大きく影響します。

短期的な影響を無視して、20年、30年後の未来に期待するのであれば構いませんが、株価が高騰しきっているタイミングで買ってしまうと、しばらくの間損を抱えることになるので注意が必要です。

ちなみに、2021年5月現在の株価は非常に高く、今後暴落するリスクが高いと言われています(金融緩和や各国中央銀行の無理な買い支えによって割高になっているのです)

1年前(株価が暴落していた時期)に投資するのあればセゾンのようなファンドは狙い目でしたが、今後数年は慎重になるべきだと考えられます。

 

一方で、ひふみ投信やエクシア、BMキャピタルは、独自の運用によって市況左右されないパフォーマンスを追求しています。

株価が下がりそうな局面においては、これらのファンドの方が有力かもしれません。

ひふみ投信のパフォーマンスについて非常に興味深い記事がありました。今後のパフォーマンスを占う上でも参考になります。

外部記事:『ひふみ投信は今後どうなる?大きくなりすぎた注目ファンドの10年後について考えるひふみ投信は今後どうなる?|50歳からの資産運用

 

ファンドの「信頼性」についても少し触れておきましょう。

 

過去にもヘッジファンドを名乗った詐欺はいくつか事例があり、この点には十分注意しなければなりません。

最も代表的な例は、集めた資金を運用せずに、配当として配り続け、ある程度の資産が貯まった時点で持ち逃げしてしまう「ポンジ・スキーム」です。

 

ポンジ・スキームを見破る簡単な方法は、そのファンドが実際に運用している実態を掴むことです。

ファンドの運用実態については『BMキャピタルは本当に運用しているのか?ヘッジファンドの実態を検証する』でも詳しく検証しているので、ぜひ参考にしてみてください。

BMキャピタルが実際にどんな会社の大株主になっている(=投資している)のかを確認してみましょう。

ジュニアNISAのセゾン投信

おすすめファンド選定

ここまで解説してきたように、本当におすすめのファンドはその人の置かれている状況や考え方によって異なってきます。

考え方によって、どのファンドを選べば良いのか、フローチャートに整理してみたので、悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

 

今回紹介したファンドは、それぞれに良し悪しがあり、一概に「〇〇がNo.1」と言うのは難しいかもしれません。

様々なランキングがありますが、それぞれのサイトの資産運用に対する考え方や、重視するポイントによって順位は変わってきます。

例えば、より多くの人におすすめできるのは「ひふみ投信」や「セゾン投信」です。

リスクの高いエクシアや、最低金額が設定されているBMキャピタルは、投資する人を選ぶため、より大衆に向けて考えた場合評価は変わってきます。

 

一方で、資産に余裕があり、まとまった資金を長期安定して運用したいのであれば、BMキャピタルが最もおすすめできます。

 

様々なサイトでのランキングを参考にしつつ、ぜひご自身の状況やリスクに対する考え方などと合わせて検討してみてください。